破急風光帖

 

★  日日行行(655)

2024.03.31

* このところ訃報が続きます。先日はピアニストのポリーニさんの訃報。そして、今日は舞踏家の天児牛大さんの訃報。

 ポリーニはわたしにとっては大事なピアニストで2、3度コンサートにも行っています。CDとしては、わたしにはかれのショパンの葬送行進曲が決定的で、かつてあるテクストに「(わたしは)ポリーニのショパンの(変ロ短調の)ピアノ・ソナタのCD、セロファン紙の封も切っていない新品を一枚書棚の隅に保存してある。言うまでもない、わたし自身の葬送のためである)」(『こころのアポリア』、p.385)とまで書いています。
 天児さんと出会ったのはとても昔、1980年。かれが最初にパリで公演をうったとき。かれの通訳をやったのでした。そのときの思い出が甦ってきます・・・こうなれば、いま、「読書人」で連載させていただいている「百人一瞬」にその思い出を書かせてもらって、わが追悼とさせてもらおうかなあ・・・天児さんもわたしと同い年・・・さみしいです。
 今夜はポリーニでやはりショパンのソナタを聴かなければならないですね・・・・


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