破急風光帖

 

★  日日行行(582)

2022.11.27 Permalink

* 「声/泪・十選」(2)
 声ということになれば、わたしにとってのミューズを挙げておかないわけにはいきません。メゾ・ソプラノのアグネス・バルツァです。わたしの「90年代」は「オペラ」との出会いの時代でした(だから、「オペラ戦後文化論」となったわけですが)。多くの「声」と出会いましたが、そのなかでも、わたしを救ってくれたのが、アグネス・バルツァ。日本の公演にも一度行っています。でも、なんと言っても、ヴィデオで観た「カルメン」かなあ・・・最近は、彼女の「声」を聴いて泣いたことはありませんが・・・わが「声」の「女神」に「花」をおくらずに、この稿を続けることはできません。

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★  日日行行(581)

2022.11.26 Permalink

* (前便への補足) 前のブログをアップして、たまたま床に山積みになっている本の山のいちばん上にあったのがシオランの『涙と聖者』(金井裕訳、紀伊國屋書店)だったので、つい手にとって開けてみた。

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★  日日行行(580)

2022.11.26 Permalink

* というわけで、「声/泪 十選」(1)
 日経新聞の「美の十選」は、やはり読者になにをお届けするか、を考えて書いていたわけですが、こちらはちがいます。一言で言えば、老人性感傷症シンドロームです。つまり、私語りです、そしてそうなれば、必然的に「過去」が戻ってくる、「声」とともに、「歌」とともに。

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★  日日行行(579)

2022.11.24 Permalink

* 今月はステップの数をあげるつもりだったのですが、気がつくと3週間もブランクがあいてますね。元気だったのですが、ある企業での講演や東大EMPでの哲学講義に加えて、パリから来た旧友との会食など友人たちとの会合も多く、加えて、ちょうど一月前から批評的というよりは文学的なテクストを書いていたのでなかなかブログに戻って来れませんでした。でも、そのテクストを一応、昨日、脱稿したので、少し余裕ができました。

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★  日日行行(578)

2022.11.06 Permalink

* (ご案内です)。明日の日本経済新聞の朝刊から、土日は除いて、10日間、文化欄に拙稿が載ることになっています。「美の十選」のシリーズで、タイトルは「空を見上げて」。わたしが選んだのではなく、依頼されたタイトルです。10枚の名画を選んで、毎日ひとつ、500字の短いテクストを書いています。じつは18年前にも同じ企画で、そのときは「宇宙感覚」というテーマでやらせてもらいました。宇宙から空へ。だんだん大地に近づいてきます。

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★  日日行行(577)

2022.11.05 Permalink

* 「真っ赤に燃え立つ」のもいいけれど、いや、むしろこっちかなあ、わたしは?
   今年最後の一輪の薔薇。見落としそうなほど小さな、小さなローズ。La Vie, oui, c'est cela.

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★  日日行行(576)

2022.11.05 Permalink

* 2日には予定通り、ある地方の大学のための講演会「本の読み方」をZoomで行いました。Net授業には慣れていないので、わざわざ神保町の会議室をとっていただいて、スタッフの方に助けられてそこからの発信でした。若い学生のみなさんに、なによりも「刺激」を届けたいという思いの、少し過激な講演だったかな?なにしろ、冒頭、「本の読み方は完全にあなたの自由です」と結論を投げてしまいましたので。

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★  日日行行(575)

2022.11.02 Permalink

* 先週の土曜、国際シンポジウム初日でしたが、じつはわたしは「Cool Japan」の収録があって,
夜はNHKへ、でした。

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★  日日行行(574)

2022.11.01 Permalink

* Novemberがはじまりました。ならば、少しStepsの数を増やそうかしら・・・でも、なにを書いたらいいのか。

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