破急風光帖

 

★  日日行行(654)

2024.03.31

* 29日30日と駒場で開かれた国際哲学シンポジウムGongsheng/Kyosei and Convivialism:Forging a Planetary Philosophy and Ethics? に参加し、頼まれて最後の応答的談話をしました。9年ぶりに「わたしの駒場」に立ったような、なつかしく、また楽しい時間でした。なにしろ英語・中国語・日本語の三か国語が飛び交い、出席者も、中国、台湾、フランス、ドイツ、アメリカ、日本と文字通りの国際性、しかもテーマが「共生」だったわけで、わたしにとってはわたしの過去の舞台が戻ってきたような感覚でした。

 なので、毎度ながらではありますが、やはりYasuo的な、道化的でもあり挑発的でもあるスピーチをしてしまいました。なにしろタイトルが「One singulara moment over the North-Pole Area: My hope for Philosophia. Like a very far Star」というものでしたので。
 そう、わたしはいまの時代、フィロゾファーであろうとするならば、もはや過去の文献の註釈・解釈ではなく、それぞれの「方法叙説」を語るべきだと思っているんですね。そのためには、このリアリティを旅しなければ。大学は、旅した者が帰ってきてその旅を語る場所であるべきです。少なくともPhilosophia にとっては。この言葉には「学」は入ってません。それは、「学問」なんかじゃないんです。そういう激しい挑発的な言説をつい吐いてしまいました。昔とあまり変わってませんね。
 ともかく、人生のこの時期に、このMomentが与えられたことはとてもとてもよかった。嬉しかったです。呼んでくれたEAAの石井剛さんに深い感謝を!


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