破急風光帖

 

★  日日行行(542)

2022.03.27

* (つづけてもうひとつ) 今日は11時から国立小劇場で「(親子で楽しむ)邦楽演奏会」に行きました。新内の「泣いた赤鬼」、常磐津の「戻橋」、長唄の「綱館」を、多くの子どもたちに混じって聴きました。

 というのも、新内の「泣いた赤鬼」の浄瑠璃が、岡本宮之助さんと岡本宮弥さん。その宮弥さんは、じつは、東大・表象文化論の最初の一期生だった高橋幸世さん、ふだんはニューヨーク在住ですが、ひさしぶりに帰国して晴れ舞台です。観に行かなくては・・と。わたしは、昔は、20代ですが、文楽に通いつめていたのですが、最近は、ときどき行くくらいで、邦楽はさほど聴きこんではいないのですが、絵本の「泣いた赤鬼」の新内仕立て、おもしろかったですね。子どもたちといっしょに楽しい時間をすごして外に出ると、そこは桜満開、曇り空によく映えて、となれば、少し歩こうと、そうだ、荒川修作さんとはじめに対談した千鳥ヶ淵だ、とふらふら歩きました。いっぱいの人、こんな昼間には、影が鬼の形になっている美しい茨木童子とは会えませんでしたが・・・FORGET ANY PINKは、やはり、わたしのこの3月のライト・モチーフだったのかもしれません。
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