破急風光帖

 

★  日日行行(507)

2021.10.28 Permalink

* 帰国後、はや6日目です。身体もだいぶ日本の時間に慣れてきました。しかし、この自宅待機措置のばかばかしさ、うんざりですね。

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★  日日行行(506)

2021.10.25 Permalink

* 新刊が届きました。
  吉田喜重・小林康夫・西澤栄美子著『宮川淳とともに』、水声社、1500円です。
  

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★  日日行行(505)

2021.10.23 Permalink

* 日本の明るい秋の光。遠くにすでに真っ白な富士山の姿がちらっと見えます。晴天。昨日、帰国しました。

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★  日日行行(504)

2021.10.21 Permalink

* もうひとつパリ情報について、訂正というわけではないけれど、ナンシーの本が本屋の棚に少なかったことを嘆きましたが、昨日行ったソルボンヌ前、エコール通りのla compagnie ではそういうことはありませんでした。ナンシーの本、20冊以上ありました、と報告しておきますね。

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★  日日行行(503)

2021.10.21 Permalink

* 風が吹き荒れています、今朝のパリ。日本を出発する日の朝が台風接近で風が強かったことを思い出します。またしても、風吹き荒れるわが出発!

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★  日日行行(502)

2021.10.20 Permalink

* パリ最後の日となりました。明日昼すぎのフライトで帰国予定です。今朝は、これまで続いた奇跡的とも思えた秋晴れがうってかわって、灰色の空、小雨もおちてきて、風もある、愁色(秋色)一挙に深まりました。それがなにであれ、なにかが終るという感覚はさみしいですね。パリ、メランコリックに。

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★  日日行行(501)

2021.10.19 Permalink

* (つづき) その「パリにいる」ですが、実際は、とても小さなディテールに意味があったりするんです。たとえば、無花果。今回、パリに来て、八百屋さんに無花果が並んでいるのを見ると、ああ、間に合ったな、という気持ちになって、買ってくるわけです。日本のものとはまったく違う。いろいろな種類もある。その小さな紫の、ややつぶれたような無花果を口に運ぶと、『思考の天球』の冒頭のエッセイで書いたことがありますが、ベンヤミンがイビサ島についてだったか、「ここには17種類の無花果がある」と書いていたことを思いだして、ああ、わたしには無花果がベンヤミン(わが「歴史の天使」、そう、わがヴァルター)の思いを運んでくるなあ、と思ったりする。こういうことは、日本のあの気が抜けたような無花果では起こらない。そういうことが、「パリにいる」ということの意味、つまり「無意味の意味」なんです・・・・

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★  日日行行(500)

2021.10.19 Permalink

* 東大定年後にはじめたこの「日日行行」のブログも500回目。それをパリで書くことになるのも、わたしらしいと言うべきか。(今日午後にまたお会いしますが)グーグル翻訳で読んでくれているイレーネさんも含めて、数は多くないのでしょうが、ときどきチェックして読んでくださっている方がいるので、ここまで続けて来れました。ありがとうございます。
 

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★  日日行行(499)

2021.10.18 Permalink

* 1週間ほど空いてしまいました。万一ご心配してくださっていた方がいらしたら、ごめんなさい。
 パリの空気のなかに溶け込んでしまって消えてしまったということにしておきますが、この間はパリは素晴らしい秋晴れの日々が続きました。あちこち歩いて、変わっていくパリの姿を見ていろいろ物思いにふけり、少し放心状態かな。でも、もう帰国の日も近づいてきています。そうなると、PCR検査を受けなくてはならないとか、いろいろ面倒なこともあり・・・帰国後の空港からの帰路とか自宅待機とか、日本の(こちらにいるとつくづく感じますが)的外れの政策にうんざりもしてきます。

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★  日日行行(498)

2021.10.12 Permalink

* パリに着いて10日近く。身体もすっかりなじんで。昨日、ボヤン・マンチェフと二人で書いている、岩波の「思想」のためのジャン=リュック・ナンシー追悼のテクストを終えたので少しほっとしています。ですが、さきほどちょっとしたショックがありました。

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★  日日行行(497)

2021.10.09 Permalink

* 今日(8日です)は、パリは朝から素晴らしい天気。こんな日は滅多にないと、朝の仕事はほっぽり出して、近年のわたしのパリ定点のひとつである「森の帆船」へ。はい。ブローニュの森のフォンダシオン・ルイ・ヴィトンです。モロゾフ・コレクション展覧会でしたが、展覧会というよりは、この場所が好きですね。チケットも予約しないで行ったのでしたが、当日券ラインに並んだら、金髪の大柄のおばさんが「わたし1枚チケット余ってるから買ってくれない?」と。はいはいと、あっというまに入館できました。

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★  日日行行(496)

2021.10.07 Permalink

* いま、午後6時すぎですが、まだ空は明るくブルーで、向かいの建物に夕陽が差してきています。今日はいい天気、秋の光がいっぱいの日でした。午前中は別の新しい原稿に向かっていましたが、昼すぎには(秘密の目的がなかったわけではないのですが)南西部のセーヌの河岸を散歩しました。ポルト・ド・サン・クルーからイエナまで。ミラボー橋のそばをとおり、もちろんそのときは「Sous le pont Mirabeau coule la Seine」と口ずさんだりして。あとで帰って歩数計を見たら1万3千歩以上でした。

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★  日日行行(495)

2021.10.05 Permalink

* Noli me tangere について書いていると書きましたが、昨日の透明な秋の光のおかげか、聖書のその有名な逸話に、わたしなりの特異点をみつけることができて、ちょっと感動しました。そして、一気に書き上げてソフィアのボヤンにテクストを送ることができました。そのまま日本語訳もつくってしまったので、一区切りです。

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★  日日行行(494)

2021.10.04 Permalink

* 日曜日。朝はひどい雨。さあ、仕事だ、と机に向かいました。8月に亡くなった哲学者のジャン=リュック・ナンシーの追悼のテクストを書いているのですが、わたしの思いつきから、ブルガリアの友ボヤン・マンチェフといっしょに書くことにしたので、こちらはまずフランス語でテクストを書いて彼に送り、帰ってきたメールも含めてわたしが日本語に翻訳という二重の作業。おもしろいのですが、時間はかかる。でも、パリにいるせいか、とても自然にフランス語が書けますね。中断していた作業を再開できました。

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★  日日行行(493)

2021.10.03 Permalink

* まずはパリの街に出てみようと、午後から歩きました。ちょうど「火と水の婚礼」45(『午前4時のブルー』最終号)で打ち明けたように、まずはサン・シュルピス寺院へ。「天使のシャペル」でドラクロワの絵を見て、聖堂のなかを一周。それからフュルスタンベルク広場を抜けて、かつてポール・オースターに捧げたテクスト(『思考の天球』)で触れたことのあるラ・パレットの前を通って、ポン・ヌフ(橋)へ。その尖端のヴェール・ギャラン公園の柳に挨拶して、それからシテ島を抜けてシャトレのサン・ジャックの塔へ。『若い人のための10冊の本』で書いたようにパスカル君にボンジュールなのですが、ちょうどガイド付きで塔にのぼれる見学会があると。さっそく12E払って申し込みました。

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★  日日行行(492)

2021.10.02 Permalink

* そしてパリの人になりました。雰囲気がとても変わっているかな、と思っていたのでしたが、まったくそんなことはなく、なんだか拍子抜け、いつものパリのなかに身を溶け込ませることができました。

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★  日日行行(491)

2021.10.01 Permalink

* 成田国際空港にいます。あと1時間半後には、パリに飛ぶことになります。台風が来ているけれど、ぎりぎり大丈夫かな。いまのところ定刻の出発です。

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