破急風光帖

 

★  日日行行  (145)

2018.03.31

* かくて3月末日、今夜は満月。駅前の櫻ももはや散りきってしまったか。

 昨日、駒場で、これまでずっと使ってきた職員証を返却しました。まだ本の片付けがすんではいないのですが、わが人生の50年に及ぶ関係に区切りをつけて、なんとか「卒業」です。
 また、この年度末で、10年間つとめた福武財団の助成選考委員長も終りました。まだ続いている財団もいくつかありますが、こうやって少しずつ整理をつけていく時期ですね。
 今日は、これも第1回の実験番組から足掛け12年も続いていて13年目に突入したNHKの番組「Cool Japan」の収録。テーマは「ガラス」でした(放映は4月29日だったか)。
 そして、昨日からは、この6月に日生劇場で行われるオペラ「魔笛」のプログラムのための原稿を書いています。なんだか相変わらず慌ただしい日々です。どうもこういう性分なのでしょうか、「静かな日々」はまだまだやってきそうもありません。

 以前のブログで予告しましたが、岩波書店『思想』4月号が刊行され、わたしの論考「美、ディスコルディアとして」が掲載されています。また、雑誌「未来』の連載「星形の庭の明るい夢」(オペラ戦後文化論Ⅱ)も刊行されました。こちらは2月のフランス・メスでの森村さんのパフォーマンスについて書いたものです。

 と、このように活動を続けていられるというのは、ありがたいことです。なんとか身体もついていってくれている。青山学院大学の特任教授は、あと2年ということになっています。これもありがたいこと。駒場での活動がなくなった分、今年こそは、少し執筆に力を入れなければと思っています。
 また、それと関係しますが、近く、わたしの責任編集の新雑誌のご案内をいたします。雑誌のタイトルは「午前四時のブルー」です。水声社からですが、発行はおそらく4月10日くらいになりそうです。
 年度の切り替え時にあたって、若干の近況報告でした。
なお、このブログは来年度も継続させていただくことになっています。どうぞ変わらずよろしくお願いいたします。


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