破急風光帖

 

★  日日行行(648)

2024.01.31

* 「(・・・)でも静かだ どこまでも限りなく静かだ ひとつひとつちがう花々 ちがう人 そのちがいがどこまでも静かに さざ波のように拡がっていく    ああ! ぼくもまた、さざ波となって拡がっていくんだ」

 いま郵便局に行ってレターパックで送った短いテクストの最後。一昨日の夜、わたしの小学生時代からのなつかしいガールフレンドから電話がかかって、われわれ共通の友人であった画家の木村純一さんが亡くなった、と。かれからはずっと、いっしょに絵本をつくろうと言われていて、多少の準備はしていなかったわけではないのだけれど、結局、いくらかの試し書きがあるだけ。わたしが怠けていたからですが・・・それでもそのテクストを、ご霊前に供えていただこうと、奥さま宛に送ったのでした。
 昔、20代のころ、東長崎の実家近くのアパート伊東荘に住んでいました。わたしは2階、かれは1階。で、いろいろ交流があったわけです。あれこそわが精神の揺籃時代でしたね。わたしは、何人かの仲間と同人雑誌などもつくっていたのでしたが、そのうちの一冊「あいぬけ」のエピグラフとなったのが、純一さんの一言「さみしくて 俺たちが主役さ」・・・・これは、いまだに、わたしの人生のマキシムのひとつでもあります。
 3年前には、かれの展覧会を見に行って、そこで観た作品10点くらいをもとに詩的なテクストを一気に書いたこともありましたね(ペケキムラ「見えてくるようす」として彼自身が小冊子をつくっています)。そこでもわたしは書いていましたーー「出逢いと別れが織りなされ そのように ひとの生は雑Zattu  that's all right  さみしくて でも 限りなく いとおしい」と。


↑ページの先頭へ