破急風光帖

 

★  日日行行(428)

2021.02.28 Permalink

* 今月の24日フランスの詩人フィリップ・ジャコテが亡くなりました。95歳でした。翌25日に訃報が届きました。2017年11月13日に、わたしは、桑田光平さんとともに、フランスのグリニャンのお宅にお邪魔してお話しをうかがいました。(2018年発行のわたしの個人編集雑誌『午前4時のブルー』第1号、水声社)に、桑田さんの訪問記のテクストが掲載されています)。

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★  日日行行(427)

2021.02.28 Permalink

* 半月あいてしまいました。すでに月末。梅の花が咲き、緊急事態は続いていても、すっかり春の気配が漂っています。この間、いったいわたしはなにをしていたのか。昨日の東大EMPの総合討論とNHKの「Cool Japan」の収録(テーマは「新入生」4月11日の放送だと思います)が終って、ようやく2月を乗り切ったなあ、という感覚があるのですが、果してなにをやっていたのか。

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★  日日行行(426)

2021.02.14 Permalink

* 昨日は、神奈川県民ホールで作曲家一柳慧さんの芸術総監督就任20周年記念のコンサート「Toshi伝説」へ行きました。大きなホールで東京フィルハーモニー交響楽団(鈴木優人指揮)演奏の生の音が立ち上がり、渦巻く、久しぶりの「出来事としての音楽」!2011年の東日本大震災への応答とも言える交響曲第8番「レヴェレーション2011」は圧巻でした。

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★  日日行行(425)

2021.02.09 Permalink

* En vrac ーーーフランス語で「乱雑に」、「デタラメに」、「ばらばらに」という意味の言葉ですが、昨日は、たまたまなのですが、本棚の1冊『En vrac』に手が伸びました。ピエール・ルヴェルディのFlammarion版全集の1冊、全集をもっているわけではなくて、わたしがパリの書店で、十数年前に買ったものですね。

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★  日日行行(424)

2021.02.06 Permalink

* 追加です。前のブログだと、誕生日に自分で薔薇の花一輪を贈って、まるで誰も祝ってくれていないようですが、いや、夕食のときには、ちゃんと奥さんから花束をいただきましたので、それを語っておかないとフェアではないと。黄色がテーマの花束でした。シャンパーニュとケーキもいただきました。

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★  日日行行(423)

2021.02.06 Permalink

* 今日は誕生日。ちょうど1年前はパリにいて、本ブログにも、自分に贈った薔薇1輪の写真をアップしました。今年に入って、毎週、机に一輪花を飾ることをはじめて、水仙、チューリップ、コアリー、ミモザと続いてきたのですが、今日はやはり薔薇だよね、と夕方の散歩の途中で花屋に立ち寄って一輪買い求めました。

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★  日日行行(422)

2021.02.03 Permalink

* 昨日、マラルメ全集の月報が、わたしがマラルメに書いた唯一のテクストと言いましたが、たまたまそのテクストが出てきたので、(まあ、誰も関心がないでしょうけど)、記念にここに引用しておこうかしら。結局、ここで書かれているようなことも、取り組むことはできなかったのですが。

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★  日日行行(421)

2021.02.02 Permalink

* 今日は2月2日の節分。だからというわけでもないのですが、前回触れた「素数の音楽」の延長線上で、今朝は、「二分の一」とはなにか?ということを考えていました。リーマン予想のゼータ関数という文脈でですが。そうしたら、なぜか二つに折る「折り目」に考えが行き、そのまま、ジャンプして、作曲家ブーレーズの大作「プリ・スロン・プリ」というタイトルが浮上し、これは、「次々と襞」みたいな感覚ですが、もとはマラルメの詩の一節。これを原文でチェックしたら、この詩は、ベルギーのブリュージュの詩で、ああ、フランス留学したときに最初に行った「外国の街」がブリュージュだった、その教会で見たミケランジェロのマリア母子像の清楚な美しさにうたれたことも思い出したりしました。

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★  日日行行(420)

2021.02.01 Permalink

* 2014年の2月だったかな、ミャンマーに行きました。そのときの風景を思い出しました。今日のクーデターのニュース、衝撃でした。たしかスーチーさんの家のわきを車で通ったのでした。世界はどこへ行くのか。どこをみても政治の混乱の状態。人類は、20世紀後半に少し糸口が見えたように思えた未来への地平をまた見失ってしまったのかもしれません。

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