破急風光帖

 

★  日日行行(420)

2021.02.01

* 2014年の2月だったかな、ミャンマーに行きました。そのときの風景を思い出しました。今日のクーデターのニュース、衝撃でした。たしかスーチーさんの家のわきを車で通ったのでした。世界はどこへ行くのか。どこをみても政治の混乱の状態。人類は、20世紀後半に少し糸口が見えたように思えた未来への地平をまた見失ってしまったのかもしれません。

 じつは、昨日は全然、ちがった内容でこのブログを準備していたのでしたが、書き終わったところで、わたしの操作ミスだと思いますが、内容が消えてしまいました。そちらは、もっとのんびりな話で、最近、わたしが読んで「はまって」しまった本、マーカス・デュ・ソートイの『素数の音楽』(新潮文庫)についてでした。いわゆる素数のリーマン予想をめぐる数学史の本ですが、魅惑的な内容で、最後は、数年前からわたしが少し理解しようと思って、果せないでいる非可換数学のアラン・コンヌの名前まで出てきて、ちょっと興奮しました。それゆえに、少しも理解が届かないのに、今日もゼータ関数のことについてぼんやり哲学的な妄想をひろげていたのでしたが・・・
 さあ、如月、いったいどんな展開になるのか?世界という視点でも、また極小の「わたし」という視点でも、異なった次元のことが絡み合って、わたしの心の「風景」をかき乱します・・・夜、どうやら風も強くなってきたようです。
 


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