破急風光帖

 

★  日日行行(213)

2019.02.03

* 節分です。明日が立春。明るい陽射しが降ってきて、まだ空気は冷たいけれど、春立つ気配はある。

 前回、ブログを書いたあと、そのまま本郷から北千住へ。かつて浴場だったという不思議なスペースで劇団ARICAの「孤島」を観ました。安藤朋子さんの独演。揺れ動く筏のような「孤島」としてある老女の役を演じていました。どこにもまったく希望がない劇なのですが、不思議と明るい。それは、老女が「孤島」である自分を完全に受け容れているから。音響的空間が秀逸でした。たまらず、家に帰ってから、ピーナッツを口にほうりこみました。そして歯磨き。わたしをどこかれ連れ出して、そして捨てて!警報のサイレンが鳴り響きます。不思議な「詩」が花開いておりました。


↑ページの先頭へ