破急風光帖

 

★  日日行行(685)

2024.12.31

* 2024年も終りますね。ああ、年が変わるんだという感慨がいつもの年より深い感じがします。外から見ていたら、一冊だけだけど単著(『君自身のアートへ』)も刊行できたし、「週刊 読書人』で「百人一瞬」の連載もさせていただいたし、まあ、穏やかにすぎた1年であるのですが、個人的には、激しい1年であったように感じます。いや、毎年、そうなのですけどね。

 昨日は、三宅一生デザイン事務所のみなさんとともに、サントリーホールで開かれた、指揮者の井上道義さんの「引退記念・コンサート」に行きました。なんというか、とても感動的なコンサートでした。特に、わたしには、ベートーヴェンの「交響曲第6番」が、文字通り「泣けました」。シベリウスもショスタコーヴィッチもすごかったのですが・・・
 井上さんは1946年のお生まれなので、わたしより3歳年上、その人がご自分のキャリアの最終舞台をこのように演出するのか、と、なにか不思議な共感がありましたね。コンサートの後にもパーティがあって、わたしも一瞬だけ挨拶することができました。
 年の終りにふさわしい素敵な出来事でした。
 2025年、どういう年になるのでしょう?世界にとって、人類にとって・・・わたし自身もきっと少しだけギアを入れ換えないといけないかもしれませんね。さあ、どうなるのかな・・・
 みなさま、よいお年を!


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