★ 日日行行(683)
2024.11.30
* もうひとつご報告。おそらく今日くらいから各地の書店で、拙著『君自身のアートへ』(水声社、1800円)が発売になります。
昨年、多摩美術大学で5回の講義を行ったことが契機となって、若き迷えるアーティスト(志望の人)たちに向けた、わたしの「希望」の書です。なにを書いたらいいのか、迷いながら書いたものですが、まあ、『君自身の哲学へ』(大和書房)の「アート版」だなあ、とこのタイトルになりました。
結局は、わたし自身のアートとのかかわりを振り返ることにもなり、セザンヌとデュシャンを起点とする20世紀アートを生きてきたわたしが、21世紀に向かって何を言うことができるか、と実験的に実践した書ということになるかしら?
そうしたら、今週は、駒場の星野太さんの講義に招かれて、デュシャンの大ガラスの前で、学生さんたちに、デュシャンのことを語る機会を得ました。不思議なご縁です。マルセルに「挨拶しにおいで」と言われたことにしようかな。
来週もまた、わが友ボヤン・マンチェフが駒場に来るので、行くことになっています。