破急風光帖

 

★  日日行行(680)

2024.11.10

* 今月最初ですね。結構、忙しい日々でしたので。
 前回、観れなかったと書いたゴダールの最後の映画「Sinario's」は水曜の夜に日比谷で観てきました。短い本作とその打ち合わせ中のゴダールを撮ったドキュメントの二本立て。本作の方は、コラージュ作品で、人が殺される場面も多くあり、とても笑えるものではないのですが、なぜかわたしは、さすがゴダール、こう来るか!となんだか笑いたくなりました。変わんないなあ、やっぱりゴダールは最後までゴダールだ、と。

 続くドキュメントの方は、わたしは一度も見たことのないゴダール自身が登場して、その作品の紙のコラージュをめくりながらえんえんと説明する、途中、葉巻をふかしたりして・・・こちらの方は、このあと彼が「安楽死」を選ぶということを知っているせいか、感傷的になりましたね。元気そうなイメージでしたが・・・このコラージュへの思いも、なんとなくわかる気がします。
 わたしも自分の人生をふりかえって同じようなことをしそうです。コラージュ、ブリコラージュ、それぞれの場面セクションに「黒い闇」の切断面が降りてきて・・・共感できますね。
 その前日には、世田谷パブリックシアターで、今年亡くなった天児牛大さん追悼の山海塾のフィルムを観ていますので、わがシネマ・レッスン、すでに4回です。


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