破急風光帖

 

★  日日行行(675)

2024.10.06

* 秋らしくなってきました。前線の影響で湿気が多いですが・・・昨日は、神保町の学士会館で、日本証券奨学財団の懇談会が開かれ、依頼されて90分の講演をしました。

 この財団の奨学生選考委員になったのが2000年ですから、なんと四半世紀もやってました。で、大学という場所のあり方も大きく変わってきている時代ということもあり、今年度で退任ということにさせていただくのですが、財団は、わたしに最後のパフォーマンスの舞台を用意してくださったということですね。こうなると、わたしの性分として、なにかしたくなる。といっても、まさか、東大や青学を退職したときのようにダンスまでは織り込まないのですが、やはりPlay Yourself for Others (これが最後のオチ!でした)と言う以上、多少は、myself を演じさせてもらったわけです。事前にいろいろ考えるのが楽しいのですが、こういう場合にありがちな、スライド/映像投影はやめにして、基本的に、思いがけない質問にわたしが反応するという形式、そして最後に、石川せりさんのCDで武満徹さんの「明日ハ晴レカナ曇リカナ」を流してもらったりしました。
 まあ、Play Yourself for Others 、このわたしの格律をPlayさせてもらったことになりますね。
 はじまる直前にうかがったのが、この学士会館が12月には建て替えのため閉館と。
 その「最後」に、わたしの「最後」を重ねて「儀の礼」を捧げられたのが、わたしには、思いがけない「意味」ではありました。そう、そういうのが「(存在の)意味」なんだよなあ・・・というのが講演の本旨であったのですが・・・・


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