破急風光帖

 

★  日日行行(671)

2024.08.23

* 2ヶ月ばかり空白がありました。で、突然、再開。
  更新がなかったのは特別な理由があるわけではなく、なんとなく。過去数年を振り返っても、夏はどうも調子があがらないようで、いつも「秋」の気配がしてくると、さあ、il faut tenter de vivre(生きようとしなければ・・・)という思いがしてくるのですね。で、今回も、言い訳説明をしないで、突然、再開。

 この間、ひとつの仕事にはとりあえずの「あがり」マークを出しました。昨年5月に多摩美術大学で行った5回講義の延長で、若いアーティストたちへ向けた呼びかけの本。なにを言ったらいいのか、こちらの方が迷いつづける道行きで、結構苦しかったのですが、一応、仮脱稿。たぶん、『君自身の哲学へ』の姉妹篇として『君自身のアートへ』として年内には刊行されるかもしれません。小さな本ですが。
 で、そうなると、次はどうするんだ?と自問自答がはじまります。わたしも来年は、立派に「後期高齢者」、高齢者のプロに昇進ですので、さあ、なにをするのか、(誰も読みはしないのでしょうけれど、それでも)なにを書いておくべきか・・・いや、書き残すことがあるという意味ではなくて、むしろ「書くこと」を通じてしか見えてこないものを、それでもどうつかみとるか、ということなのですが・・・強いて言えば、「歌」ですかね? わたしが知らないわたしの歌・・・そういうものが湧きあがって来ることを願いますけれど・・・おお、わが「泉」よ! まだ、枯れてはいないよな?
多少の湿り気はまだ底に残っているよな?ちょっと掘ってみないと、わからないかも・・・やれやれ、泉のほとりに立つは菩提樹?もちろん、幻想ですが、この歳になると、幻想と現実との境界はますます曖昧になって行くので・・・(と、こういう書き方しかできなくなるので、きっとこの間、書かないでいたのだとおもいます、とやっぱり言い訳でした。)


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