破急風光帖

 

★  日日行行(669)

2024.06.10

* 昨夜は、ジャコメッティが戻ってきた夜でした。というのも、わたしがもっているジャコメッティの「終りなきパリ」(その経緯は『若い人のための10冊の本』でも書いてます)の版画を、わざわざ拙宅にまで来て見たいという人がいて、もちろん、いつでも居間の壁には、額に入ったその(連続した)2枚がかかっているのですが、彼のために、100枚以上はあるリトグラフを一つずつ順番に見ていきました。

 パリの街路の、橋の、カフェの、博物館の・・・スケッチ、そこに裸体も静物もまじります・・・ふだんは箱のなかにおさまっているその「終りなきパリ」連作をひさしぶりに通して見つめました。すると、やはり、これこそ「わたしのパリ」ですね・・・なにか懐かしい思いがわき上がってきます。いい時間でした。
 なぜか、わたしは、夏至が近づいてくるとパリを思います。今年は行けませんが、また、あの「夏至の光」を見に行きたいなあ・・・(とはいえ、今日のニュースでは、フランスの(政治)状況もますますカオスとなって、さあ、オリンピック大丈夫なんでしょうか?)


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