破急風光帖

 

★  日日行行(628)

2023.07.30

* 昨日から「夏休み」という感覚になりました。7月は結構、いろいろな意味で激しい月でした。その前がフランスだったので、二ヶ月続けて突っ走ったという感覚だったのですが、一昨日の東大EMPの講義(といっても論文の合評会でしたが)を終えて、その間に急ぎの原稿の処理できたので、ひさしぶりに自分のことを考えられるという感じです。

 自分について考えることなどないだろう、と思われるかもしれませんが、あるんですね、それなりに。残りの生がどれくらい残っているのかはわかりませんが、時間が限られていることはたしかです。その限界のなかで、なにをなすべきか、具体的には、何を書こうとするべきなのか?
 わたしは、ある意味では20代のときに、いわゆる自分の「才能」には見切りをつけた人間なので、その後は、誰かが呼びかけてくれるのなら、最大限それに応えるという態度でものを書いてきたのですが、やはりわたし自身のlate styleを実行しなければ、という思いが強くなってきますね。
6月に刊行した『存在とは何か』はそのファースト・ステップだったと思うのですが、では、次のステップは?と。その延長ですでにいくつか新しい問題群は浮かびあがってきているのですが、それに取り組んでいる時間があるのかなあ?とも思うし、もう少し詩的な仕事をしておきたいなあ、とも思います。では、どうするのか?
 まあ、この「夏休み」にそのことをぼんやり考えてみようと思っています。
(歯切れの悪い文章ですみません)。


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