★ 日日行行(623)
2023.07.01
* 昨日は、フランスでいただいた本を紹介しましたが、今日は、わたし自身のテクストが載っている本の紹介にしましょう。
1)最初の本は今日届いたもの。昨年の春に京都で行われた荒川修作+マドリン・ギンズをめぐるシンポジウムの成果集の英訳本です。Art and Philosophy in the 21nd Century after Arakawa and Madeline Gins, NPO ratik 刊行です。わたしのテクストは、冒頭のイントロダクションの前に置かれています。FORGET ANY PINK ; Talking to Arakawa, Once Moreといういささかパセティックな呼びかけのテクストです。
2)逆に、わたしのテクストが本のいちばん最後にコーダあるいは反歌として置かれているのが、二週間ほど前に刊行された『ジャン=リュック・ナンシーの哲学』(読書人)。これも昨秋の日仏会館でのシンポジウムの記録です。わたしのテクストは「実存の縁で」。その直前が、わが友、ブルガリアのボヤン・マンチェフのテクストなので、ナンシーの逝去のときに雑誌『思想』に連名で追悼のテクストを寄せたわれわれがここでも並んでいるのが、嬉しいです。
3)ならば、と同じ読書人から5月に刊行された『読書人カレッジ』も挙げておきましょう。ここには、(Zoomでしたが)愛知県立大学で行った「君自身の読書のためにーー世界を読むための知に実践について」と(こちらは対面の)昭和女子大学で行った「フィロゾファーが、突然、空からおりてくる!」の日本の講義の記録がおさめられています。