★ 日日行行(613)
2023.04.30
* 4月も終り。12日以降、まったくこのブログを更新していませんでした。特に不調だったわけでも、また逆に、多忙であったわけでもなかったのですが・・・毎日、いろいろなことに対応しているうちに離れてしまったというだけ。情報時代に疲れちゃった、みたいなこともあるのかもしれませんが・・・
この間、わが心というより精神のいちばん大きな焦点は、6月に刊行される予定のわたしの本でした。PHP出版から。タイトルがなんと『存在とは何か』です。
これは去年の春から秋にかけて書いた書き下ろしなのですが、当初は「新書として」と言われていたのが、やはり新書的な書き方ができずに、かなり難しい書き方になって、一時は暗礁に乗り上げたのですが、優しい編集者さんの尽力で、単行本で出版してもらえることになりました。その原稿の整備等にこの一月は時間を投入していました。明日、再校ゲラをいただけそうです。
これは、わたしが東京大学を退職するときの最終講義で予告した四元数的な存在論を、ともかく語ってみたというテクストで、わたし個人としては、統合的哲学を大きく展開するところにまでは至っていないけれど、なんとかあのときの「約束」だけは果した!という感覚です。
でも、こうなってみると、至らぬところ、さらに展開すべき次の課題なども浮かびあがってきて、いろいろ考えることが多くなります。次の一歩をどこに向けるのか、毎日、そういう問いを自分に向かって問うのですが・・・・さあ、どうなることやら・・・
年齢も意識しないわけにはいかず、そう多くはないはずの残りの時間をどう使うのか、ますます迷い、心定まらず、そうすると本ブログにもなにを書いていいかわからない・・・ということでした。 はい、言い訳です。
より一層、森の奥へ。ですかね?