破急風光帖

 

★  日日行行(606)

2023.03.29

* 昨夜は、ベルリンから来たTobias Cheungさんと渋谷で会食。1年ぶりでした。UTCPのご縁ではじまった友情ですから長いですね、ありがたいことです。1年に1度会うだけでも、おたがいの思考の歩みがクロスして、ずっと続いている、そこにUTCPの「意味」を感じます。わたしにとっては、そういうことが「大学」の「意味」でもあったので。

 最近、わたしが87年に書いた小論が英訳されて刊行されました。中公新書で出ている『外国人による 日本論の名著』です。佐伯彰一先生と芳賀徹先生の編によるもの。わたしが東京大学に務めるようになったのは86年からですから、そこで最初にやった仕事の一部です。ロラン・バルトについて、そしてわたしの駒場での先生のひとりでもあったモーリス・パンゲについて論じています。まあ、わたしが院生だった比較文学比較文化学科への最後の貢献というところでしょうか。その本が、日本政府の補助金を得て、今回英訳されたのです。本の前に電子書籍が出版されたようです。
 以下が出版情報です。
eBook ISBN: 978-981-19-9853-9
Hardcover ISBN: 978-981-19-9852-2
Softcover ISBN: 978-981-19-9855-3
DOI: https://doi.org/10.1007/978-981-19-9853-9
- Open Access (OA)ライセンスタイプ: OA CC BY-NC-ND (https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja)
- 出版年月日: 2022年3月23日
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