破急風光帖

 

★  日日行行(594)

2022.12.31

* 「声/泪 十選」(8) 
 助手席に奥さんがすわっているので、まさか号泣はしませんでしたが、こみ上げるものがありましたね。大晦日の朝は、毎年そうですが、車で正月料理の買い出しに行くのですが、そこでかけたCDの最初の曲ーー「今はこんなに悲しくて 涙も枯れ果てて』・・・「まわるまあるよ時代は回る」・・・「生まれ変わってめぐり逢うよ」。

 中島みゆきの「時代」です。その当時に聴いていた歌ではないのですが、日本人の歌手ということになると、わたしにとっては、中島みゆき/井上陽水・・・あたりが「同時代」という感覚ですね。先日、やはり運転しながら陽水のCDを聴いていたのですが、そのときも「さみしさのつれづれに・・・わたしの気持ちは書けません・・・」で泣けましたね。
 まあ、この「十選」は、楽しい、歓びのエクスタシーに誘う歌の「選」ではなくて、やはり「涙」の「十選」なのでこうなってしまいます。
 今年は特に「時代がまわる」という感覚が強い年でした。世界史的にそうでしたが、わたしの個人的な思いにおいても。ほんとうはここで終わっていたかもしれない、でも「時代はまわった」という感覚がどこか深いところにあるように感じています。

 (そういえば、一度だけ、中島みゆきの「夜会」のコンサートに行ったことがありましたね。あれ?なにかメディアに記事を書いたんだったか?いや、そうではなくて、一度くらい行ってみようと思って自分でチケット買ったんだったかなあ?忘れています。わたしの「頭」もまわってしまって・・・思い出も枯れ果てて・・・やれやれ、ですね。)
 


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