破急風光帖

 

★  日日行行(585)

2022.12.09

* 昨夜は、都立大学の西山雄二さんのお招きで、都立大オープンユニヴァーシティの講座「いま、〈死〉と〈生〉のあわいについて考える」の最終回を担当しました。基本は遠隔講義なのだそうですが、西山さんもわたしも飯田橋のキャンパスに出向いて、対話も織り込んだ講義となりました。

 この「死と生のあわい」というテーマ設定に刺激されて、わたしも、じつは東大で講義に取り上げようと長年思っていながら、結局、踏み切ることができなかった「臨死体験」をベースにした「死の哲学」をはじめて講じさせてもらいました。やり残していたことの復活のチャンスをいただいて、ほんとうにありがたかったです。そのせいか、かなりテンションの高いトークをしたのですが、わたし自身がびっくりしたのが、途中で、それまで思ってもいなかったフレーズが口をついて出たことです。それが「死とはギフトでもある」!2、3回繰り返したのではなかったか。わたし個人としては、これが言えたことで、きわめて大きなジャンプができたと思ったりしました。ひとつ先に行けたかもしれない・・・と。
 
 だが、・・・・(今日になって知ったのですが)昨日、わたしも親しくさせたいただいた映画監督の吉田喜重さんが亡くなりました。なんという暗合でしょう!
 (でも、この件については、稿をあらためさせてもらいます)。


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