★ 日日行行(560)
2022.07.19
* 6月に水声社から刊行していただいた拙著『クリスチャンにささやく』は、わたしの現代アート論集なのですが、ちょうどまんなかに、横尾忠則論がアレンジされていて、それが、「Y字形」の分岐「魔の辻」となっていました。その最後の文は「では、心の内側で交差するこの分岐の場所で、あなたはいったいどの道を行くのか。目の前の横断歩道をわたって、あなたはどうするのだろうか」でした。そのように・・・というわけでもないけれど、ひとつの本が指し示す運命のYの辻を、わたしも横切ったのかもしれません。
前便で帰国の報告はしましたが、それからブログの更新はなし。まあ、パリから続いたある種の「転換期」を通過していた、と言いましょうか。ある種の「空白」の、「からっぽ」の時間。でも、ようやく先週末に、なぜか、長いトンネルを抜けたような感覚がありました。少し復活したかな。それで、この間、書く仕事もぱったり止まっていたのですが、それを再開しました。どうなるかはわかりませんが、言葉が少し戻ってきたようにも感じます。