破急風光帖

 

★  日日行行(549)

2022.05.05

* 5月もあっという間に5日ですが、やはりまだこのブログのペースが戻ってきませんね。このままではまた4月並のペースになりそうなので、ここはなにか、無意味の一手を打っておきましょう、と思案したわけでもないのですが、4月9日に雪に囲まれた小屋の写真をついアップしてしまったので、それから一月もたたずにどう変わったかを報告しておこうかしら。

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 まだ一月も経っていないのに、まわりは新緑鮮やかです。中央の樹は木蓮。右下の赤い木は、月曜に友人の庭師さんに植えていただいたチシオモミジです。左上の赤いのは、2年前に同じく植えてもらったノムラモミジ。赤い小屋を赤で囲もうというアイデア。このように、ただ毎年、思いついたものを庭師さんにちょっと植えてもらうという趣向。まあ、わたし流のブリコラージュですがーーー郵便配達人シュヴァルではないですがーーーそういうplayを実験する場でもあるわけです。ある種の個人的な、あまりにも個人的な「神話」の創造かもしれませんね。
  すでに言ったように、小屋は独居のための空間なのですが、さすがゴールデンウィークは家人も新緑を楽しみたいと同行。しかし彼女は、明日は授業があるので昨日「あずさ」で帰ったので、わたしはひとり。ようやくこの間の懸案、ブロックとなっている原稿に取り組むことができます。

 考えあぐねて行き詰まると、庭師の山ちゃんから教えてもらった「山ちゃんロード」を歩きます。富士山から鳳凰三山、甲斐駒ケ岳、瑞垣山、八ヶ岳と360度の山の展望。雲にあがっていく雲雀の声を聞きながら、水田への灌水のせせらぐ水音を聞きながら、ただ歩くだけ。ぽかっと「空白」なのですが、そこに地球の地形みたいなものが開かれるのが、ちょっとおもしろいかな?
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