破急風光帖

 

★  日日行行(492)

2021.10.02

* そしてパリの人になりました。雰囲気がとても変わっているかな、と思っていたのでしたが、まったくそんなことはなく、なんだか拍子抜け、いつものパリのなかに身を溶け込ませることができました。

 成田のエールフランスのカウンターで、ワクチン2回接種の証明書を提示した以外は、プロセスとしては、まったく以前と変わることがありませんでした。到着したフランスの入国審査もパスポートにハンコを押してもらっただけ、前日に用意しておいたコロナ陰性の「誓約書」も提出を求められませんでした。空港は人がいつものように混んでいるし、タクシーに乗って雨のなか街を走っていると、公共交通に乗る時はマスク着用の義務があるようでみんなバス停ではマスクしていますが、歩いている人でマスクつけているのは数人に一人くらいかな。カフェでもみんなノーマスクでお喋りしています。
 (そうそう、わたしは基本的に機内で音楽は聴いても、映画を見ることはしない人なのですが、今回は、隣りはいないし、それどころか8人の列に2人だけというスカスカ状況なので、自分のルールを破って、イタリア映画(英語字幕)We still talk を観てしまいました。イタリアの街の風景に魅かれたので。過去に何度かそういうことがありましたが、発表原稿が終っていないとか、どうしようもないとき以外は、自分のパソコンをあけたりもしません。高度1万メートルでは頭が働きませし。)
 アパルトマンに着いて、いつもの中華惣菜の店でお惣菜を買って食べて寝て、いま、起きたところ。短い時間ですが、こうしてパリ生活がはじまります。なんだ、わたしの知っているパリのままじゃないか、とまずは安心したというか、そんな心をみなさんにお伝えいたします。(また驚くことも出てくるのかもしれませんが。海外に行く人が少ないでしょうから、体験をご報告します。そういえば、エールフランスの乗客にもあまり日本人はいませんでしたね。)滞在は約3週間の予定です。
 
 


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