この間、ブログを書いている余裕がありませんでした。あまりにいろいろなことがありまして。ともかく、まったく人気のない空港に来て、なかの店も閉まっているし、1年半ぶりの渡航ですが、あまりの様変わりに、やはりショックは隠せませんね。今回は、強いていえば、いま、ここでパリに行くというアクションを自分に強いなければ、だんだん億劫になってしまうなあ、と思って、ともかく強行してみようと考えたのですが、ちょうど緊急事態が解除されたその日。不思議なタイミングです。自分の来し方行く末（そんなにもうないのでしょうけれど）をパリという空間のなかで静かに考える旅になるかもしれません。ブログ旅日誌になるかもしれません。
　そうそう、これだけ人気ないさみしい国際空港に身を置いていたら、そういえば、ジャック・デリダがいつだったか、「自分がいちばん好きな場所は国際空港だな」と言っていたことがあることを思い出しました。デリダ的国際空港、いまは、そのような交差の場所ではなくなっています。
　ともあれ、自分に言おう、Bon voyage!