破急風光帖

 

★  日日行行(458)

2021.06.18

* 今日は、ひさしぶりに都会。六本木。日本デザイン振興会の評議員会に行くことになっていたので、その前に、わが友、黒田アキさんの展覧会を観に行きました(ANB Tokyo)。

 マグリット・デュラスのアキ論の言葉「沈黙の先をいく」がタイトルとなった展覧会で、ひさしぶりのアキ・ワールド。新作も来ていましたが、わたしはいちばん感動したのは、最近の制作風景のヴィデオかな?白い壁にダイナミックにブルーの絵の具の筆を踊らせている姿!わたしより6歳くらい上のはずだけど、圧巻でしたね。ガリマール社から出ている「ハムレット」の挿画も描いていたのですが、そのシリーズのペインティングもおもしろかったです。
 でも、おかしいのは、このブログでは最近、夢について語ることが多くなっていますが、今朝、まさにアキさんの夢を見たのです。しかも、またしても、アキさんと森村泰昌さんと3人で舞台で語る直前で、わたしが「10時にはじまって、11時10分までね、わかった」と言っていたのです。でも、アキさん、森村さんなら、(先日のブログに書いた田原桂一さんも含めて)、わたしが『創造者たち』(講談社)で対談をした相手ではないですか!ほんと、過去が回帰してくるんですかね?それは、きっと「未来がもうない」ということを意味するのかしら?

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六本木ですから、同時に、小山登美夫ギャラリーにもよって、先日紹介しました、菅木志雄さんの展覧会も観てきました。そうですね、「モノ派」のつぎは、森村さんと黒田アキさんだったかなあ、わたしのアートの指南役は!
  六本木のカフェのテラスで、気持ちのいい風を感じながら珈琲を飲みました。都会の風もいいですねえ。もうすぐ夏至。夏至が好きです。夏至のパリが好きなんですけどねえ・・・来年は行きたいなあ。
 


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