破急風光帖

 

★  日日行行(455)

2021.06.15

* 無意味の意味?・・・書斎というような本がびっしり詰まったスペースがあるわけではなくて、あちこちに分けて本があるので、しかも棚に二重に入れていたりもするので、自分がもっているはずの本がみつけられなくて困惑ということもよくあるのですが、なかには同じ本を2冊ももっているケースもあります。

 とくに文庫本にそれが多い。で、集めてみました(ほんと無意味でしょ?)。そうしたら、わが二人の恩師の本『群集の中の芸術家』(阿部良雄、これはちくま学芸文庫と中公文庫と版元がちがってましたね)、渡邊守章訳『フェードル アンドロマック』(ラシーヌ)、それに『白痴』(坂口安吾)、「仮面の告白」(三島由紀夫)、『金閣寺』(三島由紀夫)、『ヴェニスに死す』(トオマス・マン)、『風邪の効用』(野口晴哉)、『整体入門』(野口晴哉)、そして『不完全性定理』(ゲーデル)、『イスラーム文化』(井筒俊彦)、『出エジプト記』でした。まだあるかもしれませんが・・・「無意味」なんですが、でも「わたしらしい」とも思ったりします。
 フランス語の本にもこういうケースあると思いますね。もちろん,ボードレールとかランボーとかは当然なのですが・・・
 (ついでに言えば、昨日は、棚の隅にあった、Rainer Maria Rilke, Lettres à une amie vénitienne, Gallimard を読んでました。ああ、ヴェネツィアにも行きたいなあ!わが「煉獄」、あの藤の花!・・・・「無意味の意味」こそ「煉獄」なり、なんて!)
 


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