破急風光帖

 

★  日日行行(439)

2021.04.12

* 昨夜は、国立大劇場へ藤間流日本舞踊「礼雅の会」へ行きました。主宰の藤間貴雅さんが、青学総文の院生でしたので招いてくださいました。「棒しばり」から、「都風流」をはさんで「草摺引」へ。「道化方」という軸がきいていておもしろく、ひさしぶりの日本の伝統的な身体の美を堪能しました。「異形のものたち」の表現・・・「型」の美・・・「踏み」「叩く」リズム・・・あまりにも鮮やかなのだけど、ほんとうは「深い闇」のような・・・ああ、舞台はいいなあ・・・!

 「棒しばり」は酔っぱらいのドラマなのだから、こちらもあやかろうと、家に帰って、先日見つけて買ってきておいた「田酒」をあけて飲もうとしていたところにとびこんできたメールが、わたしにとっては「師」のひとりであった方の訃報。衝撃!(まだ公表されていないようなので、先走りは避けておきますが)、日本舞踊の余韻の盃のはずが、悲しみの追悼の盃になりました。やはり「夜」・・・か!、と。


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