破急風光帖

 

★  日日行行(433)

2021.03.15

* なにもできません。でも、TVでニュースを見るたびに心が痛みます。そして思い出します。あの子たちは、いま、どうしてるだろう?と。そのことをここにマークしておくだけです。

 ミャンマーのことです。
 わたしはただ一度、2014年2月、ちょうどわたしの誕生日のときにミャンマーに行きました。中島さんや沖本幸子さんらとともにヤンゴン大学の哲学科を訪れてシンポジウムを行いました。なぜか学生は圧倒的に若い女性ばかりでした。その子たちに囲まれて、いったいわたしはなにを語ったのだったか。
 短い滞在でしたが、とても不思議な時間が流れました。
 街のあちこちにある佛教寺院、日本とは逆に、仏像はすべて外にあり、訪れた人は、屋根もない、広間のような通路に座って祈りをささげるのでした。わたしもそうしました。気持ちのよい風が吹いてくるなかでの祈りの時間、なにかとても親しい、なつかしい感覚に心揺さぶられたことを思い出します。
 あのとてもナチュラルなホスピタリティに満ちていたヤンゴン・ミャンマーに平和がもどりますように祈ります。
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