破急風光帖

 

★  日日行行(398)

2020.10.31

* 10月も終り。10月終りの光、好きです。大好きな夏至の頃の光(とくにパリの)とは異なった突き刺さるような光、昔からそれに貫かれて「ゆえにわれあり」と再確認するのが、わたしの詩的なセレモニーだったかな。その刺し傷を抱えたまま、いよいよ明暗荒れ狂う激しいNovember Stepsへと突入ですね。

 最初のStepは、明後日のPhilosophical Dialogue かな?近内悠太さんとのトークです。かれが専門だということもあって、アカデミーヒルズの案内には、ウィトゲンシュタインの名がのっています。それなら、ウィトゲンシュタインについてなにか新しいことを考えようと、ここ2、3日、まだちゃんと読んでいなかったかれのテクストを取り出して、少し読んだりしました。ほんとうは、ウィトゲンシュタインは、わたしの哲学的思考にとっては、最初の衝撃のひとつだったのですが、当然、フランス系哲学の専門家とみなされているわたしには、かれについて書くチャンスはあまりありませんでした。それもあってか、かれの「論理哲学論考」(わたしにとっては、これだけです。あとの言語ゲームの哲学はどうでもいいんですね)をひっくり返してダンスしてみたり、詩みたいなものを書いたり・・・そんなウィトゲンシュタインへのわたしの思いを少し表明することができる機会になったら、嬉しいかな。まあ、対話は出来事なので、なにが起こるかわかりませんが。

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