破急風光帖

 

★  日日行行(393)

2020.09.18

* 昨日、『《人間》への過激な問いかけーー煉獄のフランス現代哲学(上)』(水声社)の見本を手にしました。書店に出るのは25日以降だと思いますが、4月からの仕事が実って一冊の本になったのは嬉しいです。下巻もなんとか年内に刊行したいと思っています。わたしとリオタール先生との写真などもアレンジしたり、パリ留学時代にとったノートをちらっとお見せしたりと、あくまでもわたしの「オデュッセイア」の記録です。そんなの意味があるの?と言われると答えに窮しますが、ひとつの過激な時代の痕跡を残しておきたいのですね。

 そうそう、前著『日常非常、迷宮の時代』(未来社)については、東京大学出版会の理事長の黒田さんがジュンク堂の冊子のエッセイで取り上げてくださいました。コロナを軸にして行き届いた読書の成果のエッセイ、読み応えがあります。なかでわたしのことを想像力を「行為する人」として語ってくださったのは、嬉しいですね。ありがたい、そのように見てくださっている方がいるというのは!そうです。ますます「行為する人」です。大学という「現場」を離れて、さあ、どう「行為する」のか?それがいまのわたしの課題です。
 黒田さんのエッセイは以下からアクセスできます。
https://honto.jp/library/store/news/1044/syohyo202008.pdf

 


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