破急風光帖

 

★  日日行行(389)

2020.08.29

* 昨日、突然の阿部首相の辞意表明が行われた夕方、市ヶ谷にある公認会計士協会で久しぶりになりますが、対面形式で講演をしました。

 じつは昨年11月にも同じ場所で講演していて、今度は2回目。国際化する公認会計士の仕事の現況を踏まえて、日本文化をどう世界へと開くかがテーマで、タイトルも(わたしがつけたわけではありませんが)「世界に飛び出せ!なるほどザ・日本文化」となっていました。
 でも、わたし自身は、もはや日本文化が世界に飛び出すことは十分になされていて、いま必要なことは「対話」、それも実践的な対話でなければならないということで、わたし自身が、日本文化の専門家でもないのに、十数年にわたるUTCPの国際活動を通じてどのように世界の各地で日本文化を語ってきたかを踏まえて、そのようにして理解してきたわたしの日本文化論を、器ーHaraーこころー草/風という4つのトポスを通して、急ぎ足で語りました。
 日本文化についての知識を講義するのではなく、わたしが日本文化をどのように実践したか、どのようにいまでも、この日常非常の時代に立ち向かうためにそれを実践しているか、と語ったので、かなりパーソナルな色彩が強くなりましたけれど、さあ、どうだったかなあ?
 本ブログでも書いた毎日の独り茶事のことも語ったり、イレーヌ・ボワゾベールさんと組んで制作した「風」という詩画集も実物を見せたりしました。文化はたんなる知識ではありません。それは身体であり、こころであり、そして自分自身のことばです。
 このカオスの時代にもかかわらず、そうしたわたしのトークを聞きに足を運んでくださったみなさまに感謝です。やっぱり対面的プレザンスがいいですね。なつかしいテンションではありました!


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