破急風光帖

 

★  日日行行(378)

2020.07.07

 インスタポエム(7)

 立ちのぼる声の響きにこたえるように
 空間がわずかにゆがんで
 暗闇立ち籠め 衣擦れの音
 それとも 風のそよぎ
 知らず 手を差し出す

 今朝起きたら哲学者のジャン=リュック・ナンシーさんのメールが届いていました。じつは昨夜、あるとてもささいなこと、しかしここ数日わたしの心を占拠してしまっていたある1枚の写真の謎について、ナンシーさんに聞けばわかると、ついメールしてしまいました。そうしたら、久しぶりで嬉しいねえ、とご返事をもらったので、その写真をスキャンして送ったら、たちどころに謎が解明されました。わたしの完全な思い違いという結果でしたが。いや、このブログを読んでくださってくれる方のなかに、ナンシーさんの名前が響く人がいれば、その人に、ナンシーさん元気みたいだよ、と伝えたいのです。なにしろ高齢だし、心臓移植もしているお体なので、今回のコロナどう切り抜けているかなあ、と思っていたからでした。本来は先月末のパリの国際シンポジウムでお会いできるはずだったのですが・・・いま用意しているわたしの「フランス哲学との遭遇」のドキュメント、ちょうどナンシーさんのところをまとめようと思っていたところだったので、グッドタイミングでした。


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