破急風光帖

 

★  日日行行(373)

2020.07.02

 インスタポエム(2)

  突然 閉じた眼の 暗黒の夜空に またたき きらめく
  無数の三角の光 群なして
  赤・・・白・・・・青・・・左へと進んでいく
  そのように 流れこむ 光のアルゴリズム
  Contre—Cœur 心の奥壁の向こう側で

* à contrecœur は仏語の句で「心に反して/いやいやながら」の意。名詞のcontrecoeurは「暖炉の背壁」を意味する。

 すみません。意味不明ですよね。わかっていますが、「こころ」へのカウンター(contre)を実験しているので。わが「こころ」coeurからではなく「ことば」が降りる・・・「こころ」には、もう、いささかうんざりなので、なんちゃって。

 昨日は、原美術館に森村泰昌さんの展覧会を観に行きました。『日常非常、迷宮の時代』の「間狂言」で触れた世界です。ヴィデオ上映(これが展覧会の中心です)も、メスのポンピドゥー・センターで観たものですが、また観ました。駒場の900番教室のマリリン・モンロー降誕は、ある意味では森村さんのアーティスト活動のひとつのピークでもあったなあ、と感慨をあらたに。一瞬だけですが、マリリン・モンローの言葉が流れるのですが、それを仕掛けたのは、じつは、わたしだったと思います。だから、わたしも参加してましたね。まさに表象文化論、実践篇!でした。
 原美術館も今年末には閉館とか。さみしいですね。


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