破急風光帖

 

★  日日行行(349)

2020.05.10

* 昨夜といっても日本時間の今朝早朝ですが、南仏ビオットのケイコさんとミッシェルさんとがやっている「Le fil d'or」(金の糸)の会が、zoomをつかって、おこなわれたようです。わたしにも参加を、と求められたのですが、午前2時だし勘弁してくださいと、先日のアカデミーヒルズのために書いたテクストを少し直したものを送って読んでもらいました。

 この集まりは、ほんとうにエグゾルシズムを実践している高名な修道士とか、精神医学の大家の医者とか、催眠療法士(ミッシェルさんですが)とか、いろいろな(変わった?)人が集まって話をするのですが、わたしは誘われて第1回も第2回にも参加してトークをしています。ケイコさんが住む南仏のビオットは、東大の院生を連れて行ったこともあるし、なじみの「村」ですから。
 ケイコ・クルディさんは、東大表象のわたしのほとんど最初の教え子のひとりです。フクシマの映画を2本もつくっているアーティスト。不思議な人です。いまだにこういう交流が続いているというのはすてきです。人生の「贈物」のひとつかな。

 昨夜のNHK・TVでヴェネチアの番組がありましたが、わたしにとっては、パリはまったく別格ですが、それに続いて、世界ので特別に深いかかわりを感じる街は、ヴェネチア。さらにソフィア。そしてビオットかな。NYもロンドンも北京も・・・いろいろな街を訪れましたが、自分自身との「つながり」を感じられる場所はそう多くはありません。昨夜は、ヴェネチアにもう一度行きたいなあとつくづく思いました。
 サンドラとパスカルのアパルトマンに泊めてくれることになっているんですけどねえ。小説書くときには一月ばかり滞在させてね、と数年前から言っていますが、そんな時がくるんですかねえ?ヴェニスに死す??いやいや、まだそのときではありません。


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