破急風光帖

 

★  日日行行(340)

2020.04.30

* 今朝は驚くべきメールが届きました、フランスからでしたが「昔、あるお宅のパーティでJean Kleinの二人の娘さんといっしょだったのだけど、そのうちの一人の娘さんがインドの舞踊を踊ってくれたわ、忘れられない夕べでした。不思議な一致ね」と。

 昨日のブログへの応答です。発信人はイレーヌ・ボワゾベールさん、わたしといっしょに詩画集「水と火と」を作成した画家です。でも彼女、日本語読めないはずなんです。びっくりしてメールして、なぜKleinのことを書いたかも説明しましたが、彼女は Google翻訳を使ってフォローしてくれているそうです。驚きましたね。だいたい読んでくれる人だって多いわけでもないし、今月は少し無理して毎日書こうとしたけれど、来月はどうしようかなあ、と思っていたところでしたので・・・もう少し続けようかしら・・・

 今日は、わたしとフランス哲学との遭遇のドキュメント、とうとうデリダのセクションに手をつけました。デリダという存在は、わたしには、なんとも言えない、不可能な存在なんですね。けっして追いつけない、けっして超えられないという思いをつねに抱き続けてきた存在です。ある意味では、「弟子」になることもできなかった「師」かなあ。わたしの知的なキャリアにとって、デリダがなんであったのかを、いま最後に振り返って確認する、そんな仕事ですね。誰のためでもない、ただわたしにとってだけのジャック・デリダ論。さすが最近はそういうことがなくなりましたが、昔はときどき夢をみました。そんな「先生」、デリダだけだなあ。
 
 4月も終わりますね。今月の1日平均歩数はとうとう9000歩を超えました。よく歩いた月です。マスクをして、自宅の近所の農家や公園がある道を陽を浴びながらただ歩く。まるで迷宮みたいに入り組んだ道を、目的もなくただ歩く。風にまかせて。
 明日は5月1日、パリを思うと鈴蘭がほしいですけど、どこにも売ってないでしょうね。なつかしいなあ・・・
 


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