破急風光帖

 

★  日日行行(334)

2020.04.24

* わたしにとっては、このStay Homeの緊急事態は、ちょうど人生の転換期ですので、過去を整理し、またどう自分の生のレギュレーションを変えるかを静かに考えるのに都合がいいこともあるのですが、現役の教員はたいへんですね。

 わが家にも青学の現役の教授がいて、今週は毎日のように遠隔会議とか遠隔授業の準備とか、いやあ、たいへんだなあ、と。この事態は、大学(だけではないでしょうが)の教育のあり方を根本的に変えてしまうかもしれませんね。
 でも、わたしにとっては、教育はなによりも現存(プレザンス)が大事なんですね。情報にはけっして還元できない存在の質。これは、情報vs存在という根本的な問題にかかわります。学生の多くがもっているスマホやタブレット、小さなコンピュータの画面を通して、教員の「存在の質」が届くのだろうか。それに対する想像力が起動するんだろうか。そんなことを考えてしまいますが、いずれにしても、わたしには苦手なこのシステムを引き受けなければならない立場になくてほっとしています。
 しかし授業準備だけでもたいへんだろうと思います。わたし自身は、ただ急速に時代が動いていくのを驚きとともに見ているだけですが。一つ前の駅で降りちゃったものなあ・・・列車を見送っていたら、すぐにトンネル。しかも長いトンネルのようだ。いりぐちでぐち・・・トンネルを抜けたらどんな景色なんだろう。まさか雪国でもあるまいし・・・「わがあとは、洪水!」ですかね?


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