破急風光帖

 

★  日日行行(313)

2020.03.28

* 「この事態が、地球上の誰にとってもとても切迫した問いだということ、そこに〈希望〉を見出したいですね。思想や宗教といった既成のイデオロギーでは立ち向かうことができない新しい現実が、すべての人に、まさに等しく、開かれている。誰もがこの現実に直面している。誰もがそこで、意識的にしろ無意識的にしろ、〈わたしは何であり、わたしは誰であるのか?〉という問いをつきつけられている。それこそが〈希望〉ですね。」

 と、今日、書いていました。中国の雑誌のための短いエッセイのはずが、対話体を採用したこともあって、5000字を超えてしまいました。一応のこととして書き終えましたが。でも、こんな文章、ボツかもしれませんね。わたしとしては、この際に、ウィルスというかなり奇妙な「生命」の存在論を少し展開したかったのですが。
 この春が、こんな春になるとは!まったく予想外でした。いろいろカタストロフィーを予想していなかったわけではないのですが、それがこのように来るとは!わたし自身のキャリアの終焉がこのような世界的な災厄に対応しているとは!・・・ともかく、これを受けとめなければならない、そういう巡り合わせだ、という気持ちだけはありますが・・・明日は関東地方も大雪とか。
 春の雪よ、来れ、そして少しでも大地を浄めておくれ!
 そんな祈りを呟くのみ。


↑ページの先頭へ