★ 日日行行(299)
2020.03.04
* 「1957年58年に、ロスコーが描いた絵画作品の前に佇み、立ち止まる人は誰でも、自分の眼差しを引き寄せ、引き止めるドラマ化dramatisationというものが、なによりもそこで絵画が、カンヴァスの面のあらゆる種類の外的そして内的限界づけというものを揺り動かし、それと戯れ、それを解体するところからこそやってくるということに敏感にならざるをえないのだ」(マルスラン・プレネ、『Rothko, et la France」(Les éditions de l'Epure,1999)
* やはり毎日、本の一節を掲げるのは難しいですね。昨日は、早速、挫折。でも、今日は、パリで買った本のなかからこれをあげておきます。ロスコーのノートではなく、ロスコーの絵をNYに観に行ったプレネのノートでした。ごめんなさい。その最後のほうの結論です。小さい版の、わずか70頁にも満たない本。こういう小さな本、薄い本、昔から好きですね。Fata Morganaの小冊子とか、若いときからとても好きでした。このノートも帰りの飛行機のなかでちらっと読んで、今日もぱらぱらと。これまで観たロスコーの作品を思い出しながら。
引用したのは、最後から2頁目ですが、このテクストの最後は、「色というものは、そこでわれわれの脳髄と宇宙とが出会うところなのだ」というセザンヌの言葉でした。