破急風光帖

 

★  日日行行(295)

2020.02.25

* 前々回(293)あんなことを書きましたが、今日のパリ滞在最終日にひとりで、わたしのカルチエを歩いていると、やはり長年の習慣、Autrement dit という書店に入ったりして、結局は、10冊あまりの本を買いました。
 トゥーサンの「USB」という新刊はぱらぱら中身をのぞくと、どうも昔、東大に来たときのことが書いてあって、それならわたしも会ってるなあ、とか思ったのですが、なぜか買わず、全然別のものを買いました。なにを買ったか?それは秘密ですね。
 でもみなさんが、想像しない本を買っていると思います。まあ、直観ですね。これがスリリングなんですね。自分の手がどんな本をとるのか。
 いずれにしても、今回の滞在は終わり、空港に向かいます。
でもたった今、画家のアキさんから電話で、NYの展覧会のカタログになにか書いてよ、と。
 1日で!無茶ですねえ。でも、飛行機のなかで、なにかインスピレーションが降りてくるかどうか、ためしてみることにしました。
 
 世界のカオス度がますます増大しているこの如月、こうなると、自分の感覚が大事です。
ほかから流れてくる情報によって動くのではなく、自分の感覚を研ぎすます。それしかありません。

 このブログにつきあってくださっているみなさんの安寧を祈ります。


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