破急風光帖

 

★  日日行行(256)

2019.08.13

* 8月もはや半ばに近づいてきています。1日以降、ブログをアップしていませんが、明日からフランスへ行くので、前半の「まとめ」くらいしておきますか。

 この間じつは、めずらしく原稿執筆の調子がよかったんですね。6月の半ばで止まっていた、筑摩書房プリマー新書の原稿も、なぜか2本さらっと書けてしまって、一応、全部の章を書きおわったことになります。若い人向けに読書をすすめる本なので、論理よりはセンスが問われる原稿でした。わたし自身にとっての本の経験を踏まえた構成になっていて、自分を語るみたいな感じもありました。
でも、それぞれ8000字くらいの原稿、朝11時から書き始めて夜20時には終ってた、みたいに進行して自分でもちょっとびっくりでした。
 そのついで、というわけでもないが、「未来」誌で連載している「オペラ戦後文化論Ⅱ」のひとつも書いてしまいました。さらには、あるNPOから頼まれたテクスト、詩的散文ということにして、これも30分で書いた。内容や質はともかく、言葉が流れてくるのはありがたいですね。10日間で、2万字くらいは書いてますね、もちろん引用も入れてですが。これが「夏休み」ですねえ。
 
 で、心おきなく、というか、明日からは半月ばかりフランスへ。でも、今回は、娘一家も同行する家族旅行です。こちらは孫のお守りと運転手という役柄。原稿を書いている余裕はないと思います。でも、自分としては、今回は、「大地への感覚」のエクササイズを試みます。昔、40代のときに、「大地論序説」というのを書いてました(『表象の光学」所収)。いよいよ「本論」を書かなければ・・・そのように追いつめられています。ロゴスの解体。ソフィアの復活。いよいよわがファンタジーの幕があきますかね?(この間、まったくブログを更新しないか。あるいは、毎日のように、ファンタジーがアップされるか。パリに着いてみないとわかりませんね。前者の場合は、みなさま、しばらく、ご機嫌よう・・・よい夏休みを。)


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