破急風光帖

 

★  日日行行(239)

2019.05.10

* 5月の風に吹かれて、少し心がゆるんだか、静かに日々を送っています。ブログを書くテンションがあがらなかったかな。

 この間の仕事は、なによりも来週土曜に、日仏会館で行われるシンポジウム「イマージュと権力」の基調講演のためのテクストだったでしょうか。(情報は下記を参照のこと)。

 https://www.mfj.gr.jp/agenda/2019%20Images%20et%20pouvoir%20.pdf

 悩みましたね。マチュー・カペルさんから頼まれたときは、なんとなく自分とフランス現代哲学との出会いの軌跡(フーコー、デリダ、リオタールetc)を語る、まあ老人回顧談的な発想だったのですが、シンポジウムが「イマージュと権力」で映画関係の発表が多いとうかがって、それなら、「未来」誌の連載で論じた吉田喜重さんの作品に触れたいなあ、となって、最終的には、宮川淳、フーコー、吉田喜重の3名について語ろうという無茶な方向転換。質疑応答を入れて45分の持ち時間で論じることができないのはわかっているのですが・・・・どうも最近は、「3点測量」がわが技法になってきてしまって。さあ、どうなるのか。

 でも、その前に来週は仕事で大阪に行かなければならないし、例年通り、5月の関係する財団の仕事が降ってきています。
 
 連休中にベルリンから来たトビアスさんと会った話もまだここに書いていませんでしたが、毎年のように、おいしい日本酒を飲みながら、創造性の問題から、かれが経験したベルリンの壁の崩壊の日のこと、多くのことを語り合ういい時間でした。UTCPという組織がすばらしかったといまでも言ってくれるこういう海外の友人がいると嬉しいですね。

 
 


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