破急風光帖

 

★  日日行行(236)

2019.04.10

* 冷たい雨。櫻も散って。でも木々は芽吹いてうっすらと緑のアウラがかかって、生命のうごめき、うずきを感じます。今夜、青学の今年度講義の第1回目。大学の年度がはじまります。

 先週、駒場にまだ残っていた私の本の始末をつけましたので、ようやく定年後4年間のありがたい猶予をいただいた名残の(未練の)季節に終止符。なので、このブログもどうするか、ちょっと躊躇いもあって書かなかったのですが、少なくともあと1年は継続させてもらおうかな、と思いが定まって、これを書いているわけです。これまで通り、まだしばらくは、ときどき近況報告というか、心と精神のレポートをアップすることにさせてもらいます。
 今年度、たぶん大学の最後の講義となる青学の講義は、「人」そして「死」をテーマにする予定。
「人」がなにか、というのは、わたしにとっての最大の問いですから、それはいいのですが、「死」の方は、もう20年以上前から、いつかそれについて講義しようと数十冊の関連書を用意してあったのに、東大ではついに手をつけなかった。50代のはじめに、そちらに向かう論考をいくつか書いたのですが、まったく反応も手ごたえもなかったので、自分のなかで封印していたテーマなのですね。
その心残りに、少しでも手をつけようということかな。かつて岩波書店から出た本に「祈りのコロナ」という長い論文を書いたのですが、その「つづき」を2、3本書いて、そのタイトルの本をつくりたいとも思っています。
 もちろん、その前に終らせなければならない原稿がいくつもある。今年、あと3冊はなんとか、刊行までこぎつけたいと思っていますが、どうなるかな?
 

 


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