破急風光帖

 

★  日日行行(203)

2018.12.23

* まだ書店には並んでいませんが、わたしの個人編集雑誌『午前4時のブルー』第2号が出来上がりました。今年2冊刊行できてよかったです。来週には、書店に並ぶかな(出版社は水声社ですので、Amazonでは買えません)。興味のある方はぜひ買ってください(定価1500円です)。総頁数は創刊号と同じ120頁です。

 冒頭のグラビアは、最初の1頁がステンドグラス作家平山健雄さんの「大天使ミカエル」、続いて写真家宮本隆司さんのカメラ・オブスキュラによる「スカイツリー」のブルーの写真が7頁。ゲストの詩人は野村喜和夫さん。新人小説家・岩川ありささんの短篇2篇、そして駒場の英文学者大石和欣先生のロンドン・ミレニアムブリッジにまつわるふしぎなエッセイ、クレオール研究者福島亮さんのマルティニック滞在記、仏文学者鈴木和彦さんの詩、パリのアーティスト・イレーヌ・ボワゾベールさんのグリーンランド旅行の詩(これはわたしに捧げられたもので、彼女の版画作品も入ってます)、そして劇団ARICAの女優安藤朋子さんの「駒場での1年」、千種さつきさんが今年パスカル・キニャールさんを招いておこなった茶会の様子を綴ったエッセイ、そして創刊号を記念して神楽坂のモノガタリでわたしと國分功一郎さんが行ったトークの記録の一部を収録、さらに國分さんのエッセイも。そして最後は、前回同様、わたしのシュールレアリム的テクストである「火と水の婚礼ーーーあるいは秘法XXI番」の(2)。
 わたしは園丁で、わたしの小さな庭にみなさんを招いて、そこで花と咲いていただくという趣向です。合言葉は、今回は、「夜、その明るさ」でした。
 執筆してくださったみなさんに感謝です。なんとか来年も2号は出したいです。その後はわかりませんが。

 昨夜、NHKのTV「クール・ジャパン」の収録(テーマは「幼児教育」、2月放映です)が終って、今年の外での仕事も全部終りました。なんとか転ばないでやり遂げたなあ、とわれながら、多少の感慨があります。しかも金曜には、中島隆博さんといっしょに作っている本『日本を解き放つ」(東京大学出版会)の最終校正も終えられたし。この本も入れて、来年はなんとか3冊くらいは本を出したいもの。
 冬至の夜を超えて、さあ、今日からは反転、光の方へと向き直らなければ・・・・


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