破急風光帖

 

★  日日行行(190)

2018.11.13

* この週末は、来日中のヴィオレーヌさんを連れて、山に紅葉を見に行きました。彼女は家族の一員みたいな存在なので、娘一家も来てみんなで山歩き。と言っても、わたしは結局は、みなさんのお抱え運転手となって送り迎えをしていただけですけど。

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 明るい火と燃え上がる樹々、美しかったです。山が、森が、明るく燃えあがって笑っているという感じかな。
 それだけではなく、山から帰った足で、昨夜は、前にも触れたフラマンご夫妻と友人宅で会食。かれらは、ヴェネチアにすてきな別宅があって、そこに遊びに来いと。フランス語での講演会もオーガナイズするから、と。ありがたいですね。かれらには、行くなら、やはり藤の季節がいいなあ、と言いました。ヴェネチアはわたしには「煉獄」の場所。その煉獄に、藤がわが罪のように花咲垂れている、と前回、ヴェネチアを訪れたときに得たポエジーでした。

 こうして外国からの友人との再会の時間を楽しんでいるのですが、逆に、今度はこちらが行く番です。次の日曜にはパリへ、の予定。

 でも、その前に、今週は、書くべき原稿もあり、イベントもあり、盛りだくさん。こなせるのかしら。わが雑誌の『午前4時のブルー』第2号もゲラが出てきたし、中島さんと共著の本も編集作業の大詰め。
 でも、まずは今夜の財団の評議委員会とコンサート。そして、明日は、建築史の伊藤毅先生との「建築の美」をめぐる合同授業。さらに土曜日は、青学の総合文化政策学部10周年記念イベントでモデレーターをつとめなければなりません。
 わがノヴァンヴァー・ステップスもいよいよスピンが激しくなってきました。
 でも、どうせあとは冬枯れ、冬木立、いま、燃えないでどうする!


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