破急風光帖

 

★  日日行行(178)

2018.09.24

* 昨日は秋分。というより、Equinox。この言葉に魅かれます。Noxは夜ですから。均衡ー夜。で1日いろいろ考えていて、二つ前のこのブログに書いたように、なんとか次の秋分までに、Quartenionの仕事に決着をつけようと決意しました。自分を追い込むためにここにそう書いておこうっと。

 この仕事は、断片の仕事です。わたしの仕事はいつも断片、ノート。それを24枚くらい集めたら、なにかぼんやりと見えてくるものがあるのではないか、ということ。本になるかどうかはわからない。でも、これにけりをつけないと、先に進めない(別に「先」もないのですけどね)という感覚です。24個のレポートを1年で書くということかな。まるで学生だな。

 前ブログに『リルケ美術書簡集』を読んでると書きましたが、リルケがロダンのアトリエを訪れるところからはじまるわけで、急に、ロダンの作品を見たくなって、自宅にあったフランス語のカタログの写真に見(魅)入っています。なにかMéditationに誘うものがある。これを知らなくてはならなかったのに、という思いがしてきます。どうしてかな。オルフェウスが戻ってくるというべきか。水のなかからエウリディーチェの濡れた身体を抱き上げて、その悲しみをそっと拭うようなイマージュ。どこからか夢のように詩が湧出する。

 今日は、午後、日高理恵子さんとの対談です。どんな展開になるかしら?「見ること」について。「見ること」それは「触れること」、それがテーマのひとつ。「触れる」ーーすごいことですね。地上の究極かもしれません。


↑ページの先頭へ