破急風光帖

 

★  日日行行(173)

2018.08.26

 昨日、夕方の一景。背後の右隅は遠い富士。八ヶ岳の美しの森の上、冬はスキー場になる標高1600メートルの丘というか山。

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 いまの心象風景としてはいいかな。もっともこの直後に、じつは、4歳の孫が駆け寄ってきて、わたしがかれを抱え上げて抱きしめるという光景が続くので、全然、孤独感はないのですけれどね。このブログにはわたしの私生活のことはあまり書かない方針なのですが、写真を見たらアップしたくなったというだけ。
 ソウルの講演は、日本の「花の美学」についてで、まあ、アイルランドでも少しやったことがあり、お得意テーマでもあるのですが、今回は少し趣向を変えようと、現代の花のアーティストに触れようとしています。中川幸夫さんですが、そのために自宅の居間にいままでかかっていたジャコメッティの「終りなきパリ」をしまって、わたしがもっている唯一の中川さんの作品「花は見ている」をかけました(芍薬の花です)。じつは、昔、写真家の宮本隆司さんが、わたしと中川さんのツーショットを撮ってくださっていて、わたしはその写真を大事にしているのですが、このように少しでもわが人生で接点のあった人のことを語ってみたいなあ、と思ったわけですね。
 で、いま、恵比寿の写真美術館で中川さんの映画が上映されていて、しかも今夜は上映後に、中川さんについて大著(『まっしぐらの花 中川幸夫』)を書いている友人の森山明子さんがミニ・トークとか。これはいかなければならない。午後はある財団の奨学生の選考委員会があってなかなかきついのですが、なんとか駆けつけたいと思っています。


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