★ 日日行行 (163)
2018.06.17
*昨日は、日生劇場で「魔笛」。
プログラムに原稿を書かせたいただいたことは、すでに触れています。昨日の一般公演にご招待されて、わたしにとってのThe Operaである「魔笛」を堪能しました。なにしろ、留学生時代80年だかにザルツブルグで人形劇の「魔笛」を観て以来、東京はもちろん、パリ、ニューヨーク、ベルリン、ウィーンほかで観てきました。それぞれに思い出が深い。ともかく、わたし自身のオペラです(プログラム原稿のタイトルが「君自身のオペラへ」でした!)。
沼尻竜典さん指揮の新日本フィル。歌手のみなさんのレベルも高く(とりわけ、パミーナの森谷真理さんの声に魅惑されましたが)、佐藤美晴さんの演出もおもしろかった。第一幕でも第二幕でも、泣けました。佐藤さんが、10年前に同じ日生劇場の「魔笛』のプログラムにわたしが書いた文章を気にいってくださって声をかけてくれたのですが、「魔笛」について書くのはこれで3度目かな。わたしの生涯に同伴してくれるオペラです。こういう作品をもてた、というのは幸せかな。
あいにくチケットは売り切れなのだそうですが、長期公演をするに値する出来だったと思います。日本のオペラの水準もいいところに来ているなあ、とあらためて感心しました。楽しかったです。
で、今日もこれから、ウィーンで「夜の女王」を歌った歌手・田中彩子さんのコンサートに行きます。しかも、さらに後もある。音楽3連続の週末です。