昨日、実家からもってきた「２０代の痕跡」のなかに小さなカンヴァスが２枚。じつはこれ、わたしが油彩で描いたもの。絵を習ったわけではなく、ただ、自分が絵画について論じたりしているのに、一度も、油絵の具をつかったことがないのはまずいのではないか、と。そのためにだけ絵の具箱を調達し、描いてみたわけ。一枚目は、モディリアニ風の女性の顔（これももってきました）。もちろん下手。２枚目がジャコメッティの作品を真似たもの。ほかにブラック風とかゴッホ風もあったけれど描きかけで中途放棄の様子。つまり、完成させたのはただ２枚だけ。自宅にもってきたので、一度は壁にかけてみるか、とそのジャコメッティ風の一枚、なんと！ほんもののジャコメッティのリト作品の隣りに掛けてみました。大胆不敵。傍若無人。なんとでも言え！３日間の限定つきですが、まるで自我像のようでもあるその小さな絵を眺めてます。ちょっと感傷的。あの時代のわたしのなにかがそこには出てるような気もします。ド素人が描いたペインティングの２作目、最後の作品。で、ここにご披露してみようかな。